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開発パイプラインについて

薬物・嗜好品依存症

メタンフェタミン依存症とは?

メタンフェタミンは、アンフェタミンと同様の構造を有する、中枢神経系刺激薬です。中毒性が高く、治療効果が低い、スケジュールⅡの薬剤で、日本では覚せい剤取締法により覚醒剤に指定されています。

患者数など病気の規模は?

米国の2015年調査(薬物乱用・精神衛生管理庁)によると、全米のメタンフェタミン使用障害患者(12歳以上の依存症、乱用患者)は約87万2,000人、メタンフェタミン使用による経済的負担は約234億米ドルと推定されています(米調査会社の入手可能な最近のデータより)。

良い薬はないの?

現在のところ、メタンフェタミン依存症の治療薬として承認されている薬はありません。

メディシノバの開発はどこまで進んでいるの?

2012年にMN-166の安全性および予備的効果を調査するためのフェーズ1b臨床治験を完了。2013年にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)との提携によりフェーズ2臨床治験を開始し、現在進行中です。これらの臨床治験は、国立薬物乱用研究所(NIDA)から資金援助を得ています。
なお2013年、メタンフェタミン依存症を適応としたMN-166に対して米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック指定承認を受けました。

オピオイド依存症とは?

オピオイドは、ケシの実を原料とするアヘンに由来する常習性の高い麻薬系鎮痛剤です。病気や術後の痛み止めでの服用を機に、薬を使い続けている間に依存症になる例が多くみられます。米国においてオピオイド処方薬に対するアクセスは、オピオイドの処方に関する政策がより厳しくなったことを受け、近年、より困難になりました。これにより、より安価で入手しやすいヘロイン使用の増加という意図せぬ結果がもたらされました。ヘロインは、HIVおよびC型肝炎感染、過剰摂取、死亡のリスクといった深刻な健康問題をもたらします。

患者数など病気の規模は?

米国の2015年調査(薬物乱用・精神衛生管理庁)によると、全米の鎮痛剤使用障害患者(12歳以上の依存症、乱用患者)は約200万人おり、そのうちヘロイン使用障害患者(同)は約59万1,000人に上っています。
また、2006年の米国における医療以外の目的のオピオイド処方薬使用の経済的損失(ハンセン他、2011年)は、年間500億米ドル超と推定されています。生産性の低下および犯罪が経済的損失の94%を占めています。

良い薬はないの?

オピオイド依存症について承認済の製品には、アルカミーズのナルトレキソン1ヶ月有効型注射剤、オレクソのブプレノルフィンおよびナロキソン、バイオデリバリー・サイエンシズのブプレノルフィンおよびナロキソン、ブレイバーン・ファーマスーティカル・インクのブプレノルフィン・インプラントがあります。そのほかに開発中の治療薬もありますが、安全で効果的で非中毒性、かつ非オピオイドの治療薬に対する緊急の医学的需要はいまだ満たされていません。

メディシノバの開発はどこまで進んでいるの?

コロンビア大学およびニューヨーク州精神医学研究所(NYSPI)の治験責任医師により、ヒトにおけるオピオイド離脱症状の緩和に関するMN-166の効果を評価するための国立薬物乱用研究所(NIDA)から資金援助を受けたプラセボ対照無作為二重盲検のフェーズ1b/2a臨床治験を完了しています。その後、フェーズ2臨床治験を実施。2016年3月、オピオイド依存症に関する完了した同治験の良好な結果が、Behavior, Biology and Chemistry: Translational Research in Addicitionの総会において発表されました。

アルコール依存症とは?

薬物依存症の一つで、他の依存症と同じように脳の異常による病気です。患者の意思の弱さに起因するのではなく、医療による治療が必要です。

患者数など病気の規模は?

米国の2015年調査(薬物乱用・精神衛生管理庁)によると、全米のアルコール使用障害患者(12歳以上の依存症、乱用患者)は約1,570万人に上ります。
また、米国の過剰なアルコール使用による経済負担は、2010年の1年間で2,490億米ドルとされています(米国疾病対策予防センター調査)。

良い薬はないの?

米国食品医薬品局(FDA)の承認を得た治療薬には、ジスルフィラム、ナルトレキソン、ジェネリック版アカンプロセートおよびナルトレキソンがありますが、その成果は限定的です。また、インディビアーなどの製薬会社において、その他の化合物が開発段階にあります。

メディシノバの開発はどこまで進んでいるの?

アルコール乱用/アルコール依存研究所(NIAAA)から承認および資金援助を得て、2014年初めにフェーズ2a臨床治験を開始。日々のアルコール渇望度を有意に減少させる効果や、安全性および認容性は良好という結果を得て治験は完了しました。その研究結果は2015年12月、第54回米国神経精神薬理学会年次総会で発表されました。

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